gekajyoの日記

都内在住の外科系女医が、キャリア、子育て、日々のことなど思いのままに綴ります。

人生の岐路

早いもので、もう2月も終わり。

2021年の元旦にブログを綴ってから、あっという間に月日が経ってしまいました。

先日、もう10年以上前にご縁をいただいた方のブログを訪れ、変わらずブログを続けられている素晴らしさとブログの良さを実感。

 

さて、医療者への予防接種は始まりましたが、まだまだコロナの終息は見えません。

このコロナは、私に思いもよらない苦悩を運んできましたが、でも、もしかしたら、これからの歩みを考えるきっかけを与えてくれたのかもしれない、と少しだけ思えるようになりました。

 

手術を中心に走り続けて15年。

そのまま突っ走るかのように思いつつ、でも、どこかで停滞を感じていたあの頃。

あのままあの場所にいることにも、だんだん疑問が大きくなってきていた。

「感謝はしているけど、ここは私の場所なのか。私がこれからもいたいと思える場所なのか」

アカデミアに再度身を置きたいと思ったのは、その成長曲線の伸びが感じられなくなっている年単位の時間に、どこか突破口を見出したかったのかもしれない。

それまでは、医師として力をつけつつ、子育てと両立することが最重要課題だった。

でも、次のステップへ踏み出したい、と望み、でも具体的な道が見えず模索している頃、コロナはやってきた。そして、あっという間に猛威を振るうようになった。

保育園も小学校もなくなり、遠方に住む高齢の親に頼れるわけもなく、夫も帰宅できず、完全にワンオペ生活のスタート。

「執刀医は、24時間365日責任をもって自分の患者を診ろ」ということが求められる以上は、そんな中での勤務医としての生活継続は、ほぼ無理だな、と感じるようになった。もう、一日一日が大変すぎて、それどころではなくなってしまった。

そして、退職。

いつまで続くかわからないコロナ禍でワンオペ育児をしながら、外来や検診バイトをしつつ、これからどう歩んでいくのか、悶々と考える日々が始まった。

そんな日々。もうすぐ1年になろうとしている。